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ウィリー・ネルソン(Willie Hugh Nelson、1933年4月29日 - )はアメリカのシンガーソングライター、ギタリスト、俳優。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第88位。2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第77位。
テキサス州フォート・ワース近郊アボット出身。イギリス、アイルランド、チェロキーの血を引く。生後まもなく母親が家を出、父親も再婚したために姉妹と共に祖父母に育てられる。ベイラー大学中退。1950年代から音楽活動を始める。当初はカントリー・ミュージック・ミュージシャン、作曲家としての仕事が主だった。1960年代後半のヒッピー・ムーブメントに強い影響を受け、同時にさまざまな音楽性を吸収する。
1975年のシングル「雨の別離」(原題:Blue Eyes Crying in the Rain)は、ビルボード誌のカントリー・チャートで1位を獲得し、グラミー賞のベスト・カントリー・ボーカル(男性)部門を受賞。1970年代半ばからはウェイロン・ジェニングスをパートナーとして活動するようになり、数々のヒットを放つ。独特の鼻にかかった歌声、保守的なカントリー界にあってヒッピー的なスタイル、雑多な音楽性は異彩を放ち、保守的な従来のカントリーの主流だったナッシュビルからは異端児と見られ、彼の音楽は「アウトロー・カントリー」と呼ばれた。
ウィリー・ネルソンといえばポップなカントリーの象徴と見做されることも多いが、フォークやロックのミュージシャンとの交流に見られるようにクロスオーバーな活動を続けたことにより、多くのミュージシャンからの尊敬を集めている。
1985年にはUSAフォー・アフリカに参加し、ウィ・アー・ザ・ワールドのブリッジ部分でリードボーカルをとった。また同年、ニール・ヤングやトム・ペティ、ジョン・メレンキャンプ、ジョン・フォガティ、ボブディランらとともに、新自由主義のレーガン政権の農業政策により困窮するアメリカの農家のためのチャリティーイベント、「ファーム・エイド」を開催した。またネルソン自身、大学では農業を学んだほか、ヒッピー思想も相まって自然志向が強い。バイオディーゼルの普及活動にも取り組んでいる。
2009年現在、ハワイ州マウイ島に住んでいる。
2015年、ポピュラー音楽によって世界の文化に多大な影響を与えたことを讃えてガーシュウィン賞が贈られることが決まった。
1982年発表のAlways On My Mindはスズキ・カルタスのCMに使われている。
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